プレマシードは、2025年4月8日(火)~17日(木)に「積極的不登校に関する調査」を実施しました。 本調査はコロナ禍に「小・中・高校生だった方」と「大学生以上だった方」の計600名を対象に行い、「小・中・高校生」と「大学生以上」に分けて統計を取ることで「コロナ禍によって、それぞれの学齢で積極的不登校をはじめとした不登校に関する意識が、どのように変容したのか」を調査しました。(※1)
- Q1あなたは「積極的不登校」という言葉を知っていますか。(単数回答/n=600)
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詳細
- ■全体+10pt以上
- ■全体+5pt以上
- ■全体-10pt以下
- ■全体-5pt以下
n= 知っている 知らない 全体 600 15.0 85.0 不登校の経験 不登校経験あり 141 32.6 67.4 不登校経験なし 459 9.6 90.4 コロナ禍の学齢
不登校経験小・中・高校生/不登校経験あり 80 37.5 62.5 小・中・高校生/不登校経験なし 220 10.5 89.5 大学生以上/不登校経験あり 61 26.2 73.8 大学生以上/不登校経験なし 239 8.8 91.2 「積極的不登校」について「知っている」と答えた割合は15.0%でした。コロナ禍の学齢不登校経験別でみると、小・中・高校生/不登校経験ありは「知っている」の割合が特に高く、37.5%を記録しました。
- Q2積極的不登校とは、自分の意思で「学校に行かない」と、前向きに選ぶことをいいます。あなたは「積極的不登校」をどう思いますか。(単数回答/n=600)
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n= とても良いと思う 良いと思う どちらともいえない あまり良くないと思う 良くないと思う 全体 600 7.8 25.2 48.2 10.8 8.0 不登校の経験 不登校経験あり 141 14.2 35.5 39.7 8.5 2.1 不登校経験なし 459 5.9 22.0 50.8 11.5 9.8 コロナ禍の学齢
不登校経験小・中・高校生/不登校経験あり 80 13.8 36.3 37.5 10.0 2.5 小・中・高校生/不登校経験なし 220 4.5 25.9 46.4 12.7 10.5 大学生以上/不登校経験あり 61 14.8 34.4 42.6 6.6 1.6 大学生以上/不登校経験なし 239 7.1 18.4 54.8 10.5 9.2 全体回答は「とても良いと思う」が7.8%、「良いと思う」が25.2%で合計すると33.0%でした。しかし、コロナ禍の学齢不登校経験別でみると、「良いと思う計(とても良いと思う+良いと思う)」は小・中・高校生/不登校経験ありが50.0%、大学生以上/不登校経験ありは49.2%であり、不登校経験者は積極的不登校を好意的に捉えていることが分かります。
- Q3Q2のように回答した理由をお答えください。(自由回答/n=600)
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「とても良いと思う」と回答した方の主なコメント
- 自主的な選択ならポジティブなイメージを持つことができ、自分にとっても家族にとっても良いと思う。話しやすくもなると思う。(19歳/女性)
「良いと思う」と回答した方の主なコメント
- 親や先生に言われて無理に登校、不登校を決めるより、自分で決めた方が納得いくから。(22歳/女性)
「どちらともいえない」と回答した方の主なコメント
- 各々の事情にもよるとは思うが、団体行動を学ぶ上で通う意味はあると思う。(35歳/女性)
- 10代の同年代の人たちとのコミュニケーションは大事。(19歳/女性)
「あまり良くないと思う」と回答した方の主なコメント
- 甘えていると感じる。(19歳/女性)
- 無数にある選択肢を狭めることになり、特に小中学生などはその場の勢いで決めて後々後悔するパターンが一定数あると思うから。(20歳/男性)
「わからない」と回答した方の主なコメント
- 社会を生きる上で、時にはやりたくないこともやる必要があるから。(34歳/女性)
- 逃げになってしまう。高校生で自分を律するのは難しい。(21歳/女性)
- Q4学校の通い方として、あなたの考えに最もあてはまるものをお答えください。(単数回答/n=600)
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詳細
- ■全体+10pt以上
- ■全体+5pt以上
- ■全体-10pt以下
- ■全体-5pt以下
n= 多少のことは我慢して通うべき 無理して通うべきではない 全体 600 31.0 69.0 不登校の経験 不登校経験あり 141 34.0 66.0 不登校経験なし 459 30.1 69.9 コロナ禍の学齢
不登校経験小・中・高校生/不登校経験あり 80 37.5 62.5 小・中・高校生/不登校経験なし 220 27.3 72.7 大学生以上/不登校経験あり 61 29.5 70.5 大学生以上/不登校経験なし 239 32.6 67.4 全体回答は「無理して通うべきではない」が69.0%、「多少のことは我慢して通うべき」が31.0%でした。コロナ禍の学齢不登校経験別でみると、小・中・高校生/不登校経験ありは37.5%が「多少のことは我慢して通うべき」と答えており、全体より高い数値となりました。
- Q5 Q4のように回答した理由をお答えください。(自由回答/n=600)
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「多少のことは我慢して通うべき」と回答した方の主なコメント
- 社会を生きる上である程度の我慢は必要だが、いじめに耐える必要はない。(34歳/女性)
- 謎の固定観念です。私も多少は行きたくないと思ったことはありましたが、それでも無意味に休む方がいけないことのような気がしてずっと通っていました。(38歳/女性)
- 我慢する程度によるが、ささいなことならば学校に通うと思う。通い続けた結果、自分自身の言動や心の変化をしっかり見つめるということを学べた気がする。(19歳/女性)
「無理して通うべきではない」と回答した方の主なコメント
- 心が病んでしまって、何もできなくなってしまったら本末転倒なため。(30歳/女性)
- 1年生のとき無理やり連れて行かれて、それからさらにひどくなったから。(36歳/女性)
- 無理やり通わせるのではなく、周りの環境を整えて、自ら努力させようとすることが大事だと思うから。(17歳/男性)
- Q6中学と高校での学びについて、あなたの考えにあてはまるものをお答えください。 ※副教科とは、音楽、美術、保健体育、技術・家庭科などの教科を指します。(単数回答/n=600)
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詳細
- ■全体+10pt以上
- ■全体+5pt以上
- ■全体-10pt以下
- ■全体-5pt以下
n= 【中学】での5教科は
大切だと思う【中学】での副教科は
大切だと思う【中学】での学びに
満足している【高校】での5教科は
大切だと思う【高校】での副教科は
大切だと思う【高校】での学びに
満足している全体 600 77.8 64.7 55.3 71.2 61.0 61.8 不登校の経験 不登校経験あり 141 86.5 70.2 51.8 70.2 68.8 61.0 不登校経験なし 459 75.2 63.0 56.4 71.5 58.6 62.1 コロナ禍の学齢_不登校経験 小・中・高校生/不登校経験あり 80 92.5 71.3 53.8 80.0 76.3 66.3 小・中・高校生/不登校経験なし 220 78.6 65.5 62.3 77.7 60.0 67.7 大学生以上/不登校経験あり 61 78.7 68.9 49.2 57.4 59.0 54.1 大学生以上/不登校経験なし 239 72.0 60.7 51.0 65.7 57.3 56.9 ※数値は、そう思う計(とてもそう思う+ややそう思う)
「【中学】での5教科は大切だと思う」という回答がでは、「とてもそう思う」と「ややそう思う」の合計値が最も高く77.8%でした。次いで「【高校】での5教科は大切だと思う」が71.2%、「【中学】での副教科は大切だと思う」が64.7%、「【高校】での学びに満足している」が61.8%という順番になりました。
- Q7学校における5教科の勉強は、何のためだと考えますか。(複数回答/n=600)
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詳細
- ■全体+10pt以上
- ■全体+5pt以上
- ■全体-10pt以下
- ■全体-5pt以下
n= 一般教養を養うため 将来の夢を叶えるために
必要な学力を身に付けるため興味のある分野を
見つけるため卒業する資格を得るため 夢や目標を見つけるため いい成績をとるため その他 全体 600 57.3 36.5 33.7 31.3 22.5 20.0 1.2 不登校の経験 不登校経験あり 141 53.2 43.3 37.6 34.8 34.0 24.1 – 不登校経験なし 459 58.6 34.4 32.5 30.3 19.0 18.7 1.5 コロナ禍の学齢_不登校経験 小・中・高校生/不登校経験あり 80 58.8 46.3 40.0 40.0 36.3 28.8 – 小・中・高校生/不登校経験なし 220 50.0 38.6 35.9 33.2 20.9 21.8 0.9 大学生以上/不登校経験あり 61 45.9 39.3 34.4 27.9 31.1 18.0 – 大学生以上/不登校経験なし 239 66.5 30.5 29.3 27.6 17.2 15.9 2.1 5教科の勉強の目的として最も割合が高いのは、「一般教養を養うため」で57.3%でした。次いで「将来の夢を叶えるために必要な学力を身に付けるため」が36.5%、「興味のある分野を見つけるため」が33.7%、「卒業する資格を得るため」が31.3%と続きました。
中学や高校における5教科と副教科の学びについて、不登校経験者はいずれの項目も「大切だと思う」割合が高かったです。不登校になり、学びの場と機会を喪失したからこそ、学ぶことに対して真剣に考えているのでしょう。
学ぶ機会を失った子どもに対して、社会は学びの環境を用意するべきであり、現状では通信制高校やサポート校、フリースクールなどがその役割を担っています。
- Q8「学びたい場所」としてあてはまるものをお答えください。 ※高校での学びを想定してお答えください。(複数回答/n=600)
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詳細
- ■全体+10pt以上
- ■全体+5pt以上
- ■全体-10pt以下
- ■全体-5pt以下
n= 自分の好きなことや追求したい課目を
より学ぶことができる自分の学力や目的に合わせた
サポートがある自分の居場所だと
感じる場所である自分でカリキュラムやスケジュールを
組むことができるこれまでの5教科・副教科以外の
新しい課目・分野を学ぶことができる競争がなく学べる 多様な背景や考えを持つ人たちと
関われる担任の先生を選ぶことができる 学校の先生以外、地域の方や
社会人の先生が授業をするオンラインで生徒と
コミュニケーションがとれるその他 あてはまるものはない 全体 600 45.0 33.2 32.7 25.5 23.8 17.3 17.2 17.0 15.5 9.0 0.2 18.3 不登校の経験 不登校経験あり 141 45.4 36.9 46.1 36.9 31.2 30.5 22.0 27.7 24.1 11.3 – 12.1 不登校経験なし 459 44.9 32.0 28.5 22.0 21.6 13.3 15.7 13.7 12.9 8.3 0.2 20.3 コロナ禍の学齢_不登校経験 小・中・高校生/不登校経験あり 80 51.3 41.3 46.3 35.0 30.0 25.0 18.8 28.8 25.0 11.3 – 8.8 小・中・高校生/不登校経験なし 220 45.0 33.6 28.6 21.4 20.5 11.8 15.0 15.9 16.4 9.1 – 20.5 大学生以上/不登校経験あり 61 37.7 31.1 45.9 39.3 32.8 37.7 26.2 26.2 23.0 11.5 – 16.4 大学生以上/不登校経験なし 239 44.8 30.5 28.5 22.6 22.6 14.6 16.3 11.7 9.6 7.5 0.4 20.1 全体では「自分の好きなことや追求したい課目をより学ぶことができる」という回答が45.0%もの支持を得ました。次いで「自分の学力や目的に合わせたサポートがある」が33.2%、「自分の居場所だと感じる場所である」が32.7%と続いています。
- Q9通信制高校について、あなたの知っていることをお答えください。(複数回答/n=600)
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詳細
- ■全体+10pt以上
- ■全体+5pt以上
- ■全体-10pt以下
- ■全体-5pt以下
n= 通学する日、オンラインで学ぶ日を自身の都合や
心身の調子に合わせて決めることができる5教科以外にも、eスポーツやkpop、
ネイルなど興味のある分野が学べるクラスでの授業の他、少人数、個別指導、オンライン、
訪問型など自分に合わせた学習スタイルを選べる通信制高校の生徒は
近年増加している大学生などの歳の近い大人や
社会経験のある教員も多い学び直しから、一般入試での
大学合格を目指せる専門分野の豊富な知識を持った講師から
ハイレベルな授業を受けることができる自分で学習テーマを設定し、地域や企業、
専門家などと連携しながら学べる地域や学力に関わらず、多様な背景や考え方を
持つ人たちと関われる環境がある入学前に自分に合った担任の先生を選べる 相対評価ではなく、絶対評価なので頑張りが
認められやすく総合型選抜に活かしやすいバーチャルキャンパスやチャットなど
オンライン上で友達とつながり交流できるその他 知っていることはない 全体 600 23.3 22.0 20.5 19.5 18.3 17.0 13.8 13.2 12.0 10.2 8.8 7.8 – 36.3 不登校の経験 不登校経験あり 141 29.1 31.9 29.8 29.1 31.9 26.2 24.8 13.5 21.3 18.4 16.3 12.8 – 19.1 不登校経験なし 459 21.6 19.0 17.6 16.6 14.2 14.2 10.5 13.1 9.2 7.6 6.5 6.3 – 41.6 コロナ禍の学齢_不登校経験 小・中・高校生/不登校経験あり 80 37.5 38.8 31.3 38.8 42.5 30.0 33.8 13.8 23.8 17.5 21.3 16.3 – 10.0 小・中・高校生/不登校経験なし 220 26.8 26.4 22.7 23.2 16.4 15.0 15.0 14.1 10.0 10.0 9.1 7.3 – 34.5 大学生以上/不登校経験あり 61 18.0 23.0 27.9 16.4 18.0 21.3 13.1 13.1 18.0 19.7 9.8 8.2 – 31.1 大学生以上/不登校経験なし 239 16.7 12.1 13.0 10.5 12.1 13.4 6.3 12.1 8.4 5.4 4.2 5.4 – 48.1 最も高かったのは「通学する日、オンラインで学ぶ日を自身の都合や心身の調子に合わせて決めることができる」で23.3%でした。次いで「5教科以外にも、eスポーツやK-POP、ネイルなど興味のある分野が学べる」が22.0%、「クラスでの授業の他、少人数、個別指導、オンライン、訪問型など自分に合わせた学習スタイルを選べる」が20.5%と続きました。
コロナ禍の学齢不登校経験別でみると、小・中・高校生/不登校経験ありは「大学生などの歳の近い大人や社会経験のある教員も多い」が42.5%、「5教科以外にも、eスポーツやK-POP 、ネイルなど興味のある分野が学べる」と「通信制高校の生徒は近年増加している」が共に38.8%、「通学する日、オンラインで学ぶ日を自身の都合や心身の調子に合わせて決めることができる」が37.5%と総じて高く、通信制高校への理解が深いことが分かりました。Q8「学びたい場所」に関する設問で、不登校経験の有無によって15%以上の差が出たものが2つあります。1つは「自分の居場所だと感じる場所である」で、もう1つは「競争がなく学べる」でした。生徒に対する居場所づくり、やりたいことができる環境づくり、周囲と比べず一人ひとりの頑張りを見逃さない絶対評価、この3点は多くの通信制高校が導入・注力していることであり、この設問と回答を通して通信制高校が生徒のニーズを的確に把握し、生徒が自立できる仕組みやカリキュラムを設計していることが分かります。
そして、通信制高校やサポート校が新しい学びの場として適切に機能し、その周知も少しずつ進んでいるからこそ若年層の理解も深まっているのではないでしょうか。
- Q10あなたが不登校になった際、心配なこととして挙げられるものをお答えください。※不登校の経験がある方は、その際に心配だったことをお答えください。(複数回答/n=600)
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詳細
- ■全体+10pt以上
- ■全体+5pt以上
- ■全体-10pt以下
- ■全体-5pt以下
n= 学力低下 社会性を獲得できない 進学できるか 体調やメンタルの不調 就職への影響 生活のリズムが崩れる 友達がいなくなる 家族関係の悪化 その他 心配なことはない 全体 600 38.2 38.0 35.0 35.0 34.7 27.7 26.0 19.7 0.3 22.7 不登校の経験 不登校経験あり 141 41.8 44.0 41.1 52.5 43.3 38.3 34.0 30.5 – 9.2 不登校経験なし 459 37.0 36.2 33.1 29.6 32.0 24.4 23.5 16.3 0.4 26.8 コロナ禍の学齢
不登校経験小・中・高校生/不登校経験あり 80 47.5 53.8 51.3 55.0 47.5 47.5 47.5 32.5 – 5.0 小・中・高校生/不登校経験なし 220 39.5 32.3 34.1 28.6 28.2 24.1 24.1 13.6 0.5 29.1 大学生以上/不登校経験あり 61 34.4 31.1 27.9 49.2 37.7 26.2 16.4 27.9 – 14.8 大学生以上/不登校経験なし 239 34.7 39.7 32.2 30.5 35.6 24.7 23.0 18.8 0.4 24.7 最も割合の高い回答は「学力低下」で38.2%でした。次いで「社会性を獲得できない」が38.0%、「進学できるか」と「体調やメンタルの不調」が共に35.0%と続いています。
コロナ禍の学齢不登校経験別でみると、小・中・高校生/不登校経験ありは「体調やメンタルの不調」「社会性を獲得できない」「進学できるか」がそれぞれ50%を超えており、実際に不登校になって心配事が増えている様子がうかがい知れます。
- Q11自身が不登校になった場合、どのようなサポートを望みますか。※不登校の経験がある方は、その際に必要だったことをお答えください。(複数回答/n=600)
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詳細
- ■全体+10pt以上
- ■全体+5pt以上
- ■全体-10pt以下
- ■全体-5pt以下
n= 居場所の確保 学習支援 親・大人の理解 高卒認定試験等の情報提供 学習スペースの確保 同じ経験を持つ人とのつながり 専門家による相談の機会 その他 サポートを望むことはない 全体 600 39.0 38.5 37.7 31.2 28.8 28.3 21.0 0.2 24.7 不登校の経験 不登校経験あり 141 46.8 40.4 47.5 41.8 34.8 30.5 29.1 – 14.2 不登校経験なし 459 36.6 37.9 34.6 27.9 27.0 27.7 18.5 0.2 27.9 コロナ禍の学齢
不登校経験小・中・高校生/不登校経験あり 80 43.8 45.0 50.0 50.0 38.8 37.5 30.0 – 10.0 小・中・高校生/不登校経験なし 220 37.3 38.6 33.6 26.8 27.7 26.4 17.3 – 28.6 大学生以上/不登校経験あり 61 50.8 34.4 44.3 31.1 29.5 21.3 27.9 – 19.7 大学生以上/不登校経験なし 239 36.0 37.2 35.6 28.9 26.4 28.9 19.7 0.4 27.2 最も割合の高い回答は「居場所の確保」で39.0%でした。次いで「学習支援」が38.5%、「親・大人の理解」が37.7%、「高卒認定試験等の情報提供」が31.2%と続いています。
コロナ禍の学齢不登校経験別でみると、小・中・高校生/不登校経験ありは「親・大人の理解」と「高卒認定試験等の情報提供」が50.0%に達しており、全体と比べると特に「高卒認定試験等の情報提供」をサポートしてほしいという声が多かったです。高校で不登校になり高卒資格を得られない場合、大学や専門学校への進学が難しくなるだけではなく、就業や資格取得の条件を満たせない事態に直面する可能性もあります。そうした事態を避けるため、また、進路に対する不安が大きい点からも「高卒認定試験等の情報提供」をサポートしてほしいと考えているのでしょう。
このようなニーズに対して、通信制高校は「居場所の確保」という不登校のサポートを行い、「学習支援」という形で将来に向けたサポートも行っています。ただ、通信制高校が不登校の生徒の受け皿になっているとしても、不登校という事象や不登校になった生徒に対する理解を社会全体で深めていくことが大切であることは変わりません。理解を深めることで通信制高校はさらに学びやすい場所となるはずです。
掲載日:2025年06月
※1)調査結果は小数点第二位を切り捨てた数値で表示しています。
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これらの設問では、「不登校経験者は学校に通うべきと認識している」ということが明らかになりました。一方、不登校経験者の約半数は積極的不登校を肯定しています。矛盾をはらんでいるように見えますが、不登校経験者は学校に通うべきと思いながらもさまざまな理由で学校に通えなくなり、自分の居場所、学ぶ場所を失ってしまった。だからこそ、自分の意思で居場所や学ぶ場所を探すために積極的不登校を肯定しているのではないでしょうか。