小3で英検2級に合格し、小4で起立性調節障害に。そして、中1で不登校
私は幼稚園から大学まである学校に小学校受験をして入学しました。校則は厳しく、偏差値も高く、低学年のうちから英語以外の外国語に触れる機会が多く用意されている、そんな環境でした。私は子どもの頃からディズニー映画が好きだったので外国語を知ることが楽しく、小学3年で英検2級にも合格しました。
小学校の6年間は遅刻も欠席もほとんどありませんでしたが、小学4年の時に病院で起立性調節障害だと診断されたことがあります。朝に目を覚ますと体がだるくて起き上がれず、頻繁に立ちくらみが起きるように。そのせいで小学4年の12月は約半分を休みました。ただ、その後症状が重くなることはなく、小学校は無事に卒業できました。
しかし、中学生になって格段に難しくなったことがあります。それは勉強です。中等部から授業の難易度が跳ね上がるのは一貫校によくあることで、理由は中学受験で猛勉強してきた生徒が多数入学するからです。帰国生も多く、得意だった英語も帰国生には敵わず、小学生の頃は上位だった成績が如実に下がった実感がありました。
校則も一層厳しくなり、髪形はボブか肩まで、肩についたら必ず結ぶこと。メイクやネイルは当然禁止で、かばんにつけてよいキーホルダーのサイズまで指定されていました。もともと正義感が強かった私は「校則は守らなければいけないもの」と自分を縛るタイプだったこともあり、校則が厳しくなったことで学校生活により窮屈さを感じるようになったのです。
次第に「この学校に高校3年まで通い続けるのは難しいかもしれない」と思うようになりました。
校則、環境、人間関係、そして成績の低下など、さまざまな要因から体調を崩しがちになり、中学1年の2学期から3学期の終わりまで不登校に。スクールカウンセラーの先生との折り合いも悪く、「もう制服も着たくない」と思うほど学校に拒否反応を示すようになってしまいました。

代々木グローバル高等学院の中等部でネイティブの英語に触れ、高等部への進学を決める
2つ年上の兄は中学卒業後に通信制高校へ進学することを検討していて、母親が兄の進学に向けて通信制高校の合同説明会に参加した際、代々木グローバル高等学院の先生に私のことを話したそうです。すると、先生から「うちには中等部もありますよ」と教えてもらいました。
代々木グローバル高等学院の高等部は1年の秋からカナダに語学留学し、2年の秋からアメリカの高校に留学します。もともと英語が好きで留学したいという思いがあったため、試しに体験授業を受けてみると楽しく、ネイティブの先生による授業に魅力を感じて代々木グローバル高等学院の中等部に通うようになりました。
授業は高等部の先輩たちと一緒に受け、ネイティブの先生と対話やディベートを行いながら現地で役立つ英語力を身に付けます。最初は週1日からスタートし、少しずつ登校日数を増やしていき、そのまま代々木グローバル高等学院の高等部に進学しました。
中等部から高等部に学内進学せず、通信制高校に移ることに抵抗はなかったかと問われれば、まったくなかったです。先生や友達が誘ってくれたおかげで、もともと通っていた中学の卒業式には参加することができたので、心残りはありません。なにより、代々木グローバル高等学院と出会わなければ、ずっと家に引きこもっていたかもしれないと思うと、通信制高校やサポート校に通う方がよほど健康的だと感じます。

通信制高校の自由度が高いシステムを存分に活用し、好きなことと勉強を両立
今は週5日で登校し、午前中はネイティブの先生の授業を受け、午後はレポートを作成したり、探求授業を受けています。午前中の授業では「選挙権の年齢引き下げ」「レジ袋の有料化」といった、その時々のテーマについて英語で討論することもあり、先生からは自分の意見を持つことを求められます。
私は1年次のカナダ留学には行かず、2年次のアメリカ留学だけ行く予定ですが、自分の意見を持ち、主張できる力を鍛えておけば留学時にもきっと役立つはずだと感じています。
ネイティブによる英語教育と長期留学の他、自由度の高い環境も代々木グローバル高等学院の魅力です。以前在籍していた中学では校則が厳しく、連帯責任で怒られることもありました。しかし、ここでは「授業中はスマホをいじらない」といった一般常識やマナーが校則です。私のように起立性調節障害の子もいるので、遅刻をしても誰からも責められません。
服装も自由です。私は基本的に私服で登校し、遅く起きた朝や服を決めるのが面倒なときだけ制服を着ています。
私の学年の男女比は4:6で、性別を問わず仲が良く、みんな和気あいあいと過ごしています。放課後は週に3日は英会話の塾に通い、週に1日はダンススタジオでHIPHOPダンスを習い、習い事がない日はみんなでカラオケに行ったり一緒にレポートをやったりさまざまです。
ダンスは幼稚園から習っていました。首を痛めてからはテーマパークダンスに移り、中学1年からはHIPHOPダンス一筋で取り組んでいます。去年はダンスのコンテストにも1年間チャレンジし続け、自分の成長を実感できました。ダンスコンテストへの挑戦と全日制の高校生活を両立することは体調などを考慮すると難しかったと感じますし、苦しい時に自分の好きな道を極めようと決断して良かったと思っています。

将来は、アメリカのディズニー本社で働きたい
通信制高校の良いところは、レポート、スクーリング、テストをクリアすれば高卒資格を取れることです。そのおかげで自分のやりたいことに時間を費やせますし、体調がすぐれない時はしっかり休むことができます。
また、中学の頃は髪形も髪色も指定され、外見で個性を出すことはできませんでした。でも、代々木グローバル高等学院では髪形や髪色で個性を出す生徒がいます。体調不良や成績の低下、家庭の事情など通信制高校にはいろいろな事情を抱えている生徒がいますが、外見も内面もいろいろな生徒がいるからこそ、「中学までの普通は普通ではなかった」と気付けました。代々木グローバル高等学院に入ってから視野が広がったと感じています。
もちろん、通信制高校にも不安や不満がないわけではありません。体育祭や文化祭、修学旅行などの学校行事はなく、テストにも教科書を持ち込める環境なので学力が低下しないか不安でした。
それでも代々木グローバル高等学院と出会い、好きなことに思いっきりチャレンジできること、自分が変われたこと、何より学校をもう一度楽しいと思えるようになったというメリットの方がはるかに大きかったと思います。
勉強面でも、いまは新聞を読んで自分の意見をまとめたり、心理学の本を読んだり、興味があることを深掘りすることで教養を深めようと努めています。来年のアメリカ留学に備えて英語力をさらに向上させるため、IELTS(アイエルツ:海外留学や研修のための英語力を証明するテスト)のスコアアップを目指してアカデミックな勉強にも取り組んでいるところです。
将来は日英仏西韓の5カ国語を話し、アメリカのディズニー本社で働くことが目標です。そこでグッズ製作などに携わりたいと思っています。そのためにもアメリカに留学してさまざまな経験を積み、総合型選抜で大学に合格して国際系の学部で学びたいです。
取材日:2024年8月
本記事内で話されていることは、個人の体験や感じ方によるものです。現在の学校のカリキュラムや学習の進め方とは異なる場合があります。
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