私は、2024年4月に入社して以来、関東から九州まで各地の通信制高校を訪問してきました。これまでにお話を伺った通信制高校関係者の人数は、約30名に上ります。
取材の目的は、『Go通信制高校』を「希望や悩みに沿って最適な通信制高校とマッチングさせるサイトへ成長させること」です。前職で通信制高校の教員をしていた私にとっては、同じ立場にいた方々の思いを聞くことができる機会でもあり、毎回取材の日をとても楽しみにしていました。
教壇に立つ先生はもちろん、本部の方など、多方面の視点から話を聞いてみると、教員時代には気づけなかった新たな視点が見えてきました。その気づきを第三者であるメディアの立場で伝えていくことで、当時達成できなかった課題に向き合えるのではないかと、とてもわくわくしています。
通信制高校は「自分らしくいられる」学校
全国各地の先生方とお話をするなかで、改めて感じたのは「通信制高校は、自分らしくいられる学校である」ということです。実際に訪問した学校では、多くの生徒が、自由度の高い学びの環境で自分の好きなことに取り組む姿が印象的でした。
ただし、「学びの自由さ」とは学校によって異なります。
たとえば、
・校則が最低限で、髪型やネイル、服装の自由度が高い
・オンライン学習が中心で、どこでも好きな時間に学べる
といったように「自由」といっても学習スタイルは大きく異なります。
通信制高校の学習スタイルには、それぞれの学校の教育理念が色濃く反映されているのです。だからこそ、「自由」という一言で括られる学びの環境が、実は学校ごとに大きく違うのだと気付きました。
この経験を通じて、「学校が生徒に届けたい思いを明確に発信し、一人ひとりが自分に合った学校を選べる手助けをしたい」と強く思うようになりました。


生徒に親身な学校と先生方
私が勤務していた通信制高校では、不登校経験のある生徒も、最終的には登校することを目標としていました。これは、卒業後の社会生活を見据え、「自立して働ける人になってほしい」という学校の思いからです。
この考え方は、オンライン学習が中心の学校でも同様です。
例えば、バーチャルキャンパスにアバターとして登校できる仕組みを導入している学校があります。これは、「どんな生徒がいるのかを知り、人となりや性格を理解した上で対面したほうが、仲良くなりやすい」という考えに基づいているそうです。
「仲の良い友達がいれば、学校に行きたいと思える」 という考え方には、私自身も大いに共感しました。
登校型、オンライン型を問わず、どの学校の先生方も、生徒一人ひとりのことを第一に考え、カリキュラムや指導方法を工夫されています。それを実感できたのも、実際に取材し、直接お話を伺えたからこそでした。

パンフレットでは伝えきれない想いを、メディアを通じて届けたい
取材を通して感じたのは、ほんの少しのニュアンスの違いが、入学後のミスマッチにつながる可能性があること。そして、どの学校にもパンフレットだけでは伝えきれない魅力があるということです。
私自身、先生方の言葉を直接聞くことで、文章や限られた文字数では伝えきれない情報に触れることができました。しかし、通信制高校への入学を検討している生徒や保護者が、すべての学校を訪問し、じっくり話を聞くことは現実的ではありません。
だからといって、限られた情報の中でなんとなく学校を選び、入学後にギャップを感じてしまう生徒がいることに、教員時代はもどかしさを感じていました。
このジレンマにどうアプローチできるかを考え、私はプレマシードに入社しました。
メディアを通じて、 言葉のニュアンスの違いや、学校のサイトでは紹介しきれない思いを伝えることは、ほんの小さな一歩かもしれません。
しかし、一つの記事が誰かに届き、それが積み重なることで、より良い選択をするための大きな力になっていくと信じています。

掲載日:2025年02月
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