「何かしたい」心のモヤモヤを晴らしてくれたのはN高だった
「全日制の学校は合わないのかもしれない」と感じはじめたのは中学生の時です。私は何事にも積極的に携わりたいタイプで、委員会や課外活動などいろいろなことにチャレンジしたいと考えています。でも、学校には積極的な人もいれば消極的な人もいます。合唱コンクールの実行委員をした時、まとめ役として消極的な人の意見もくみ取ることに違和感を覚えてしまいました。
練習を頑張った方が良い結果が出る可能性は高いし、練習で放課後の時間が奪われるわけじゃない。でも、やらない。たぶん、やりたくない。
そんなクラスメイトを見て、学校行事をはじめとするさまざまな活動を頑張りたい人と頑張りたくない人がいることを知り、私は頑張りたい人と一緒に頑張りたいと思ってしまいました。
また、積極的に行動したいものの、5教科の勉強は国語と歴史以外あまり好きではなく、特に数学は苦手でした。もともと志望していた大学の附属高校は学力的に厳しそうで、どの高校に進学するか迷っていました。
何かをやりたいけれど、何をすればいいのか、どの高校に行けばできるのか分からない。 そんなモヤモヤした思いを抱えている時、すでにN高等学校(以下、N高)への進学を決めていた同級生2人にN高について教えてもらいました。話を聞くと、N高では生徒の自主性を重んじ、課外活動やボランティアなどにも積極的に取り組むことができる環境のようでした。その二人も自分の好きなことをしたいタイプで、「田崎にはきっとN高が合うよ!」と勧めてくれたのです。
2人の勧めからN高の説明会に参加してみると、通信制高校に対してなんとなく抱いていた「オンライン授業を受ける学校」というイメージとは異なり、高校生が主体的に行動できる学校だとわかりました。そして、中学の三者面談で母親と担任の先生に「N高へ行きたい」と伝えました。
初耳だった母親は私が進学先に通信制高校を選んだことに驚いていましたが、私の決断を尊重してくれて反対はせず、父親もN高の授業内容や校風を知るとむしろ応援してくれました。その後、N高のオープンキャンパスにも参加し、体験授業を受けて改めて「自分はこんな高校に行きたかったんだ!」と感じて入学しました。

日本最大級の文化祭で実行委員としてリベンジ
今は通学コースで週5日登校し、企業と共に課題解決に挑む『プロジェクトN』やリベラルアーツの授業を受けています。特に印象に残っているのは、やはりN高ならではの学校行事に携わったことです。
N高では『キャンパスフェスティバル』というキャンパスごとの文化祭があり、そこでイベントの企画・実行を担当しました。ブラックジャックや宝探し、スマブラやマリオカートのゲーム大会を考え、たくさんの生徒に喜んでもらえた時は、仲間と一緒にやり遂げて良かったと大きな達成感を得られました。
さらに、『ニコニコ超会議』と連動し、N高・S高・N中等部の全生徒約3万人が参加できるN高グループ全体の文化祭『磁石祭』では実行委員を務めています。ここでは渉外担当の一員として、企業から1,000万円の協賛金を集めることがミッションです。企業にメールをしてアポイントを取り、自分たちの想いや実現したいことを説明して賛同を得て回っています。 中学の時は校内イベントの合唱コンクールですらクラスメイトをまとめるのに苦労したのに、今は日本最大級の文化祭で企業に趣旨を説明して、お金をいただいています。さまざまな活動を通して自分のできることが増えていく感覚が好きですし、実行委員として2025年4月に開催される文化祭を成功させたいです。

大学でも企画やマーケティングを学びたい
最近はN高でのさまざまな活動を通して企画やマーケティングに興味が湧いてきました。マーケティングとはどういうものなのか、その戦略や分析手法を検索したり、大学でどんなことが学べるのか調べています。
高校卒業後もマーケティングを学べる大学に進む予定です。志望しているのは、専修大学の商学部と産業能率大学の経営学部マーケティング学科です。どちらの大学も総合型選抜ではITパスポートの資格が求められるので、総合型選抜の対策授業を受けながら資格取得に向けた勉強もしています。
通信制高校は良くも悪くも自由な場所です。でも、私にはその環境が合っていましたし、昔は後先考えず行動してしまうこともありましたが、授業やイベントを通して計画的に物事を進められるようになり、自信もつきました。N高に入って成長できたと感じていますし、両親も「高校生になって変わったね」と嬉しそうに話してくれます。 私と同じように「何かしたい」とモヤモヤした気持ちを抱えている中学生は、大勢いると思います。N高に限らず、通信制高校なら共通の趣味やグループワークを通して新しい友達もできますし、自分がやりたいことも見つかるはずです。通信制高校で心のモヤモヤを晴らし、充実した高校生活を送りましょう。

取材日:2025年2月
本記事内で話されていることは、個人の体験や感じ方によるものです。現在の学校のカリキュラムや学習の進め方とは異なる場合があります。
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