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不登校のダンゴムシが、S高で生徒会役員に進化する

不登校のダンゴムシが、S高で生徒会役員に進化する

S高等学校 ネットコース 2年生
村田悠

男の子のいじりが暴力に発展し、不登校になってしまう

小学生のある時期から、家庭の事情で父親との生活が始まりました。
低学年の時は親について何も言われませんでしたが、高学年になると同級生もこちらの事情を理解したのか、家庭環境についていじられるように。男の子に笑いながら暴力を振るわれたことがきっかけで小学5年から不登校になりました。
眠ると朝がきて学校に行かなければならないから寝たくない。夜更かししても毎朝父親が起こしに来るから布団にくるまる。「学校に行く時間だよ」と布団を剥がす父親に、かたくなに布団を被ってダンゴムシになることで抵抗していました。しかも父親は在宅ワークが可能な仕事で、毎日リビングで働いているためずっと自室に引きこもっていました。

中学生になっても不登校は続き、変わったのは図書室登校が始まったことくらいでした。図書室で勉強して、花に水をやり、他の生徒と会わないように下校時間の前に帰宅していました。
転機が訪れたのは修学旅行です。私は修学旅行に行きませんでしたが、旅行中の同級生たちが集団でコロナウイルスに感染し、旅行後は学年閉鎖になってしまいました。苦しんでいる同級生には申し訳ないけれど、「人が少ない今なら学校に行けるかもしれない!」と思って中学3年の8月から登校を再開しました。いじめを把握していた学校側が私の教室とトラブルがあった同級生の教室を両端に配置してくれていたおかげで特に大きな問題は起こりませんでした。約4年も一人で勉強していたので、授業中に手を挙げて発表することが楽しく、しばらくすると友達の輪も広がっていき、卒業まで皆勤賞でした。

男の子のいじりが暴力に発展し、不登校になってしまう

順調な女子校生活が、学校側の手違いで暗転

中学卒業後は全日制の女子校に進学しました。勉強を頑張ればきちんと結果が表れると分かったことで勉強が好きになり、1年次の成績表ではオール5を獲得。不登校中はオール1だったので、劇的な変化でした。友達もでき、学級委員や学年代表も務めました。
ところが、順風満帆な高校生活を送っていた矢先にトラブルが起きます。私は子どもの頃から甲殻類アレルギーで、給食に甲殻類が出る時はいつも学校側が取り除いてくれていました。しかし、ある日の給食でエビがそのまま出され、気付かずに食べてしまったのです。保健室の先生に伝えるも他の生徒の対応中で、体調に異変はなかったため帰宅することにしました。すると、電車の中でアナフィラキシーショックを発症して倒れてしまい、救急車で搬送されました。
甲殻類は学校側が取り除いてくれていると安心しきっていて誤飲時の薬を持参していなかったこともあり、学校からは「今回の件は仕方ない」というけんか両成敗的な対応をされ、今後の学校生活が途端に不安になってしまいました。そして、この事故をきっかけに転校を決意します。

アナフィラキシーショックが起こると命の危機にさらされると身をもって体験し、食事を自分でコントロールするために転入先は通信制高校を選択しました。重視したのは、大学進学に向けた勉強ができること。該当する学校をネットで検索し、オープンキャンパスに参加し、最終的に選んだのがS高等学校(以下、S高)です。
N高グループでは『ZEN Study』というアプリを使って中学の勉強から学び直しができます。中学時代にほとんど学校に行っていない私としては改めて中学の復習ができる点にひかれました。

順調な女子校生活が、学校側の手違いで暗転

S高に入り、S高の生徒のために生徒会役員に立候補

高校2年の4月にS高へ転入すると、夏に生徒会選挙があると発表されました。私はネットコースで基本的には一人で勉強していましたが、女子校時代の友達がいる。でも、中にはかつての私のように誰かと交流したくてもできないひきこもりの生徒もいます。そんな生徒に交流の場を作り、生徒一人ひとりの意見に耳を傾けてくれる生徒会が欲しいと思い、立候補する決意をしました。

選挙期間中は公約を訴えるために初めてXを開設し、各キャンパスでの演説を発信しました。すると瞬く間にフォロワーが増えていき、近畿地区で1位の得票数を獲得しました。中学3年の夏までダンゴムシだった子が、紆余曲折を経てついに生徒会役員に進化したのです。
今は生徒会の役員会に所属し、公約を実現するために毎日ミーティングを行い、時には大阪から都内のイベントに参加しています。また、N高グループ全体の文化祭である『磁石祭』では、渉外活動を行う実行委員会と一緒に活動し、生徒の「やりたい」を形にできるよう、企業から1,000万円の協賛金を集める営業活動を行っています。

S高に入り、S高の生徒のために生徒会役員に立候補

化粧品メーカーの研究職を目指し、理系の大学に進学したい

全日制高校から通信制高校へ転入して感じたのは、例えおぼろげであっても「何かしたい」と思っているなら通信制高校で実現できるということです。時間があるので自分次第でいくらでもチャレンジできますし、私も能動的に行動し始めたことで以前よりも感情が表に出るようになりました。
今後は生徒会の活動をしながら勉強にも力を入れ、卒業後は国公立の理系大学に進学したいと考えています。

理系の大学を志望しているのは、昔から理科と数学が得意で、将来は化粧品メーカーの研究職に就きたいからです。ジェンダーレスの時代になり、最近はキラキラしたかわいい化粧品が減ってきました。でも、使用者としてはキラキラした化粧品の方がモチベーションは上がります。 そうした幅広い意見をくみ取り、さまざまなニーズに応えられる研究者になりたいです。現在、生徒会役員としていろいろな生徒と対話していますが、多様な意見をくみ取って実現していく力も、きっと将来に役立つはずだと感じています。

取材日:2025年2月

本記事内で話されていることは、個人の体験や感じ方によるものです。現在の学校のカリキュラムや学習の進め方とは異なる場合があります。

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