「人と違うことがしたい」と考え、N高に入学
私はもともと人見知りで、中学までは自分から積極的に話す方ではありませんでした。グループワークの時も、私が発言しなくても意見がまとまると思うタイプでした。
進路を考える時期になり、私が考えたことは「人と違うことがしたい」というものでした。でも、どの高校に行けば自分の興味をそそられることができるのか分かりませんでした。進路に悩んでいると、母親がN高等学校(以下、N高)のことを教えてくれました。
N高がどんな学校なのか詳しく知りたくなり、両親と一緒にオープンキャンパスに参加しました。すると、企業と一緒に課題解決を目指すプロジェクト型学習をはじめ、語学や職業体験などさまざまなことにチャレンジできる学校だと分かりました。
「この学校なら人と違うことができるかもしれない!」と感じ、すぐに入学を決意しました。週3日登校する通学コースなら、プロジェクト型学習の『プロジェクトN』と語学の授業を両方受けられるため、週3日の通学コースを選択しました。
晴れてN高生となったものの、キャンパスでは見事に人見知りを発動してしまい、入学当初はあまり友達ができませんでした。ただ、そんな時もメンター(※1)が話しかけてくれ、いろいろな生徒に配慮したサポート体制が整っているのだと実感しました。
そして、夏頃にたまたま同じ机で勉強していた子が話しかけてくれて友達になったことから人の輪が広がり、放課後もN高の友達と遊びに行くようになりました。

勇気を出して実行委員に立候補したことが自分の殻を破るきっかけに
新しいことにチャレンジするきっかけとなったのはN高グループ全体の文化祭である『磁石祭』です。ずっと実行委員をやりたいと思っていましたが、どうしても一歩を踏み出す勇気が出ませんでした。しかし、実行委員の追加募集がかかり、このチャンスを掴もうと勇気を振り絞って応募しました。そして「この機会にいろいろな人と関わりたい」という志望理由を伝えた結果、実行委員に選ばれました。
実行委員では広報を担当し、XやInstagramで磁石祭を告知しました。さらに、画像と文章を作成し、企画も立ち上げました。広報担当として全国のキャンパスにいる生徒と交流できたことで次第に人見知りもしなくなり、この経験が自信につながりました。
また、プロジェクトNでも他の生徒と話す機会が増えました。中学のグループワークでは自分から話さず終わるのを待っているだけでしたが、N高は授業でも生徒主体なので、グループワークでは生徒同士で話を振り合います。必ず発言する機会が訪れるため、自分の意見を周囲に伝えることにも慣れていきました。
一番印象に残っているのは、コンサルティング会社と協力した地域課題の解決プロジェクトです。廃校を活用して、少子高齢化が進む地域の課題解決に挑戦しました。グループで少子化率や廃校の活用方法を調べて意見交換し、子どもからお年寄りまで楽しめる「大人の文化祭」を企画しました。
みんなで力を合わせて一つの作品を創り上げていく過程が面白く、優秀作品は全国のキャンパスに共有されます。企業からも良い点や改善点に関するコメントをいただけるので、「次はもっと良い企画を考えよう」というモチベーションが高まる授業です。

N高で将来について真剣に考え、健康スポーツナースの道へ
N高への入学前より人見知りが改善し、人と関わることが好きになりました。会話のキャッチボールを意識することで、他者とのコミュニケーションをポジティブに捉えられるようになりましたし、初対面の人と話す際もそこまで緊張しなくなりました。また、登校するのが週3日なので自分と向き合う時間ができ、自己理解が深まったおかげで将来についても真剣に考えることができました。
将来の夢は、健康運動看護師(健康スポーツナース)になることです。私は小学校2年生から中学校卒業までバスケットボールに打ち込んでいましたが、怪我が多く、いつも周りの人に支えられながらプレイしていました。今もスポーツが好きで、休日にはBリーグ(男子バスケットボールのプロリーグ)の試合を観戦したり、試合会場でアルバイトをしています。
今後も何かしらの形でスポーツに関わりたいと思い、まずは看護師の資格を取り、それから健康スポーツナースを目指すつもりです。そのためにN高を卒業したら看護の専門学校に進学します。
専門学校では学生寮に入るので、人生初の一人暮らしがスタートします。友達づくりもゼロからの再スタートです。でも、N高で培ったコミュニケーション力を生かして友達を増やし、夢に向かって前向きに頑張りたいと思います。

取材日:2025年3月
※1)メンターとは、学校生活をアシストする教育スタッフです。所属コースにかかわらず、全ての生徒に複数のメンターがつき、生徒をサポートしています。(https://nnn.ed.jp/course/commute/#point-05より引用)
本記事内で話されていることは、個人の体験や感じ方によるものです。現在の学校のカリキュラムや学習の進め方とは異なる場合があります。
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