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日本の学校に違和感を覚え続けたが、N高で本当の自分を取り戻す

日本の学校に違和感を覚え続けたが、N高で本当の自分を取り戻す

N高等学校 3年生
小川茉穂

幼少期をアメリカで過ごし、日本の学校にカルチャーショックを受ける

私は2歳から7歳までアメリカのミシガン州で過ごしました。当時通っていた現地校は世界42カ国の子どもが集まっていて、インターナショナルな環境そのもの。お互いの文化や慣習が違うのは当たり前で、その中でも物事をはっきり言う子が多く、私も自分の意見を持つことの大切さを自然と学んでいました。
小学2年の時に日本へ帰国しましたが、日本の学校はアメリカの現地校とはまるで違う場所でした。みんな積極的に自分の考えを言わないから、何を考えているのか分からない。私しか発言しないから、「発言しない方が良いのかな」という違和感を覚えてしまう。さらに、クラスには男女の壁があり、アメリカに居た頃のように誰とでも分け隔てなくスキンシップを図っていると困惑される。また、日本語を学ぶうちに日本語自体がオブラートに包む表現が多い言語なのだと気付きました。

学校という場所にずっと違和感を覚えていたことで、中学は帰国生向けの取り出し授業があり、英語も学べる学校に受験をして進学。しかし、学校の制度は手厚かったものの帰国生というみんなと違うということもあり、どこかクラスで浮いている感覚を感じ、肩身が狭い思いをすることになりました。

幼少期をアメリカで過ごし、日本の学校にカルチャーショックを受ける

留学から帰国後、違和感によるストレスと忙しさから体調不良に

私は音楽が好きで、高校生になったらボーカル留学に行きたいとずっと考えていました。その思いは高校1年の夏休みに実現しました。ニューヨークでボイストレーニングを受け、自分の骨格を意識して発声する方法などを学びました。ブロードウェイやそのミュージアムを観に行き、とても楽しい時間を過ごすことができましたが、特に心地よかったのは街の至る所で行われている路上ライブを見ていた時です。歌っていたり、踊っていたり、演奏していたり、誰もが自由に自分を表現している。その様子を見て「ここが私の居場所だ」と感じると共に、日本では本当の自分に蓋をしたまま生活していたんだなと感じました。

本当に楽しかったボーカル留学を終えて帰国し、待っていたのはやはり強烈な違和感でした。せっかくニューヨークで蓋を外すことができたのに、学校に居るとどうしても周りの目を気にしたり、必要以上に配慮したり、常に行動を縛られているような感覚に陥ってしまう。私を縛る正体はおそらく同調圧力のかたまりのようなものだったと思います。高校では、学校の広報をサポートする形で中学生向けの学校説明会に参加したり、先生たちからの期待とプレッシャーを感じていたのでそのかたまりを跳ね返すことはできませんでした。今思えば、優等生を演じようとしていたのかもしれません。

しかも、帰国後は部活動の大会や文化祭の準備、バンドの練習などとにかく忙しく、ストレスが心身の不調となって現れるようになりました。その結果、体調を崩して学校を休むことが増えていきました。勉強、部活動、音楽のすべてを頑張りたいと思っていても、学校に違和感を覚え続けているせいでストレスは溜まり、身体も追いついてこない。そして、いつの間にか学校に通うことができなくなっていました。

留学から帰国後、違和感によるストレスと忙しさから体調不良に

N高に転入し、好きなことを頑張る生徒に刺激を受ける

夏休みにボーカル留学へ行く時は想像もしていませんでしたが、帰国後に2学期の多くを休みがちになり、通信制高校に転校することになってしまいました。母親が通信制高校について調べてくれ、勧めてくれたのがN高等学校(以下、N高)です。試しにオープンキャンパスに参加してみると、キャンパスの雰囲気は明るく、「いろいろな人がいるから音楽仲間ができるかもしれない」という淡い期待も湧いてきました。

通信制高校への転校を最初から受け入れられたわけではありませんし、むしろ嫌でした。通信制高校に入ることで一般的なレールから外れてしまうと思ったからです。でも、高校2年に進級してキャンパスに通学し始めるとそれまで抱いていた通信制高校のイメージが一変しました。
N高はグループワークの授業が多く、同じ班になったメンバーで自己紹介をします。私が何気なく「何かアルバイトしてますか?」と聞くと、「起業しているのでアルバイトはしていません」という答えが返ってきてびっくりしました。起業以外にも留学経験があったり、プログラミングが得意でWEBサイトを運営していたり、話を聞けば聞くほどいろいろな人が自分の好きなことを頑張っている。以前の学校ではほとんどの生徒が大学進学だけを目指していたのに、ここは異世界かと思うほどまったく違い、一人ひとりの話から刺激を受けました。

将来は子どもの心理に精通した小学校の先生になりたい

通信制高校での日々は、第2の高校生ライフ

N高での日々は私にとって第2の高校生ライフです。最も印象に残っているのは2年次に行われる本校スクーリングです。N高は沖縄県の伊計島に行きますが、全国から生徒が集まるのでさまざまな方言が飛び交い、話をするだけで面白い。しかも体育の授業では海でバナナボートに乗り、家庭科の授業ではちんすこうを作り、沖縄らしさも感じられてとても楽しかったです。
まるで修学旅行のようで、舞台は沖縄。そうなると、気付けば恋愛リアリティーショーが始まっています。気になる子との接近を狙ってあちこちで作戦会議が開かれ、食堂では配信番組で見たことがあるようなパジャマトークが展開されます。そういったこともすべて含めて楽しいスクーリングでした。

N高には「みんな違って当たり前」という認識があり、自分と違う他者を受け入れることに抵抗もありません。そのため、同調圧力もありません。蓋を外し、ありのままの自分で過ごすことができます。私のように何かしらの悩みを抱えて通信制高校に来る子も多く、異変があればすぐに気付いてくれますし、悩みの乗り越え方も教えてくれます。居心地が良く、N高に来てからかつて抱いていた学校への違和感もほとんどなくなりました。
N高で本当の自分を取り戻すことができましたし、卒業後は大学に進学する予定です。そして、将来はアーティストとして音楽活動を続けながら、自分の価値観や興味・関心に合わせて進路を選べるようにサポートできる人材になりたいと思っています。この夢は、私自身が転校という大きな選択を経て、「環境が人を変える」ということを身をもって体験したからこそ生まれたものです。自分に合った場所で、自分らしく学ぶことの大切さを、今度は誰かに届けていきたいと思っています。

通信制高校での日々は、第2の高校生ライフ

取材日:2025年4月

本記事内で話されていることは、個人の体験や感じ方によるものです。現在の学校のカリキュラムや学習の進め方とは異なる場合があります。

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