完璧主義な性格がプレッシャーを生み、副腎疲労症候群と適応障害を発症
私は徳島県で育ちました。鬼ごっこなどで遊ぶのが大好きで、友達もたくさんいました。
小学校のクラブ活動で金管クラブに入ったことがきっかけで、中学校でも吹奏楽部に入部します。全国大会を目指す強豪校だったため練習はハードでしたが、友達や先輩は優しく、人間関係は良好。ただ、懸命に練習に取り組んでも思うように上達せず、少しずつプレッシャーを感じるようになりました。
プレッシャーを感じていたのは、私に完璧主義の一面があるからです。部活動だけではなく、勉強にも必死でした。
しかし、授業も、部活動も、帰宅後までも気を張った状態が続けば、心身の休まる暇がありません。中学1年の夏頃からめまいや貧血を起こすようになり、冬のある日、いつものように朝目覚めると体を動かせなくなっていました。
目は覚め、頭も冴えている。だけど、体を起こせない。気付けばお昼や夕方になっていて、酷い時は24時間寝続けてしまう。次第に登校する気力も失せていき、病院では「副腎疲労症候群」と診断されました。
副腎疲労症候群は長期間のストレスによって副腎が疲弊し、ホルモンの分泌が正常ではなくなる病気です。それにより慢性的な疲労感や睡眠障害を引き起こします。病名を聞いた時はピンときませんでしたが、ひとまず病名が付いたことで「これは病気だから私が悪いわけじゃない」と安心できました。今思えば、こうした考えも完璧主義から来ていたのだと分かります。
処方された薬のおかげで少しずつ体調は回復し、中学2年に進級すると同時に登校を再開しました。部活動ではクラリネットのパートリーダーを任され、夏の大会に向けて猛練習。四国大会で銀賞を受賞しましたが、全国大会には届かず悔しかったのを覚えています。
そして、大会を終えた途端に心身を繋ぎとめていた糸が切れたのか一気に疲労が押し寄せ、再び調子を崩します。
朝は起きられても学校に行くと体調が悪くなり、知らず知らずのうちに涙まで出るように。そして、秋頃に「適応障害」と診断されました。友達や先生には病気のことを上手く伝えられず、気丈に振舞っていましたが、「みんなは楽しく学校に通っているのに、なぜ私はできないんだろう」と落ち込む日々になりました。
ゆとりのある環境を自ら選択。親を説得し、家族全員で上京
適応障害をきっかけに、これまで当たり前だったことが当たり前ではなくなりました。毎日の登校、定刻に始まる授業、守るべき校則などに息苦しさを感じ、「全日制高校に進学するのは難しいかもしれない」と思い始めます。
「今は通学できなくても、卒業できる高校」を探し、通信制高校への入学を検討。調べると毎日の通学が必須ではなく、多様な学び方があり、さらに小さい頃から見ていたインフルエンサー『フォーエイト48』のあみかちゃんがルネサンス高等学校(以下、ルネサンス高校)に通っていることを知り、興味を持ちました。
ルネサンス高校のキャンパスは各地にありますが、四国にはありません。入学するなら覚悟が必要ですし、家族にも負担を強います。そこで、原稿用紙に「ルネサンス高校に入学したい思い」を綴り、両親を説得しました。
父親は「計画的に勉強できるのか」「通信制高校で青春を過ごせるのか」と心配してくれましたが、最終的には「そこまで行きたいなら行ってみれば良い」と背中を押してくれます。
ちょうど弟が中学校に進学するタイミングだったので、家族全員で上京。家族の理解のおかげで念願のルネサンス高校に入学できました。
また、ルネサンス高校には「ダブルスクールコース」という制度があり、提携しているサポート校で専門分野を学べます。通信制高校は自由度が高いのが魅力ですが、時間を持て余すくらいなら自分の強みになるものを身に付けたい。それが一緒に上京してくれた家族の思いに応えることだと考え、本格的に英語を学べる代々木グローバル高等学院にも入学しました。
英語を勉強し、配信活動に注力。今の夢は「影響力のあるインフルエンサー」
今は代々木グローバル高等学院に週5日通って勉強し、ルネサンス高校には週に数日、自由登校の日に通学しています。忙しく見えるかもしれませんが、通信制高校とサポート校にはゆとりがあり、自分のペースを大切にできるため生来の完璧主義に苦しむことがなくなりました。
自分らしく、自然と明るく振る舞えるので、どちらの学校にも友達ができ、ルネサンス高校ではあみかちゃんが所属していたTikTok部にも入りました。TikTok部では企画を考え、動画を撮り、SNSでの発信を通して表現力を磨いています。
TikTok部に入ってから、「インフルエンサーになりたい」という思いも大きくなりました。
単に有名になりたいわけではありません。私が経験した病気や通信制高校について発信し、これまでのネガティブなイメージを変え、私と同じように苦しんでいる人や悩んでいる人の支えになりたい。そのためにも影響力のある存在となり、自分の発言に説得力を持たせたいと考えています。
影響力のあるインフルエンサーになれるよう、現在は配信活動に力を入れ、オーディションにも挑戦中です。もし私のライブ配信を見ることがあれば、ぜひ気軽にコメントしてください。本気で取り組んでいるので、応援コメントをいただければ本当に嬉しいです。
高校生活が充実しているのも、自分で「通信制高校に行く」と決め、その決断を家族が後押ししてくれたからです。
通信制高校でも全日制高校と同じように青春は送れますし、自分次第で高校生活はどんどん楽しくなります。何よりも自分の心を大切にして、自分に合った選択をしてください。
取材日:2025年12月
本記事内で話されていることは、個人の体験や感じ方によるものです。現在の学校のカリキュラムや学習の進め方とは異なる場合があります。
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