中学校で居場所を見つけられず、消去法で通信制高校に進学する
私は中学生になったタイミングで学校が苦手になってしまいました。私の中学校には2つの小学校から生徒が集まっていましたが、自分の小学校からは10名、もう一校からは40名が入学していて、顔見知りも少なくクラスにはアウェイ感しかありませんでした。
もともと人見知りだったこともありクラスメイトと打ち解けられず、小学校とは違って男女間に壁がある雰囲気にも馴染めず、先生との相性も悪い。クラスの中に自分の居場所を見つけられず、入学して4日目から学校を休みがちになってしまいました。
学校を休むことが増えると、街や学習塾で他の中学生を見かけるたびに「明日は学校に行かなきゃいけない」と登校へのプレッシャーを感じるようになりました。小学校の時には普通にできていたことができなくなったという事実にメンタルが削られ、その後は別室登校をしたり、リモートで授業を受けたり、「参加できる授業に出席する」という形で中学生活を続けます。
唯一友達のできた卓球部だけが心の拠り所になっていたので、完全な不登校になるわけでもなく、学校に行ったり休んだりを繰り返しました。
中学3年に進級して進路選択の時期が訪れ、私は消去法で通信制高校を選択します。全日制高校への憧れはありましたが、出席日数が少ないため評点が低く、現実的に難しいと判断したからです。
当初は「学校に通わず卒業に必要な単位を取るだけの学校」というイメージで、学校行事は少なく、友達もできないような気がしました。それでも通信制高校しか進学先はないと思い、学校見学を経てID学園高等学校(以下、ID学園高校)に入学しました。
通学のプレッシャーがなくなり、学校に居場所ができた
ID学園高校に入って最も大きく変わったのは周囲との距離感です。中学校では先生のことを好きになれず、クラスに溶け込めないことで学校全体が苦手になってしまいました。しかし、ID学園高校の先生はダメなことはきちんと注意してくれますが理不尽に怒ることはなく、硬すぎず緩すぎず相談しやすい距離感を保ってくれます。
それは同級生も同じで、クラスという区分けがないので自分のペースと心地良い距離関係で人間関係を築いていけます。趣味の合う人がいれば共通の話題から話が盛り上がり、自然と仲良くなれる。そうして友達の輪も広がっていきました。
先生や友達の存在によって学校が安心・安全な場所に変わり、「学校に居場所がある」と実感できるようになったのです。通学が必須ではないことも心理的な負担を軽減してくれました。
ID学園高校で学校生活が楽しくなり、「中学校ではできなかったことにもチャレンジしてみよう」という思いから文化祭の実行委員に立候補しました。
最初はみんなの意見がなかなかまとまらなかったり、良いアイデアが出なかったり、大変な時もありましたが、先輩たちのサポートを受けながら少しずつ協力し合う体制ができ、実行委員会が上手く回り始めます。その結果、文化祭当日には多くの方が来場。全キャンパスの中で売上最高額を記録しました。
実行委員会や文化祭を通して、初対面の人とも話す機会がありました。人見知りの私にとってこれは大きな進歩です。実行委員としていろいろな人と関わったことで、人見知りを克服するきっかけも掴めたように感じています。
安心だから自分らしく居られる。通信制高校なら興味や目標がきっと見つかる
ID学園高校には「夢活」という探究授業があり、今は夢活で子どもの頃から大好きだった歴史について調べています。
現在のテーマは、「歴史資料を未来に残すにはどうすれば良いのか」。夢活には研究内容を発表する場があるので、「資料の劣化をどう防ぐか」「資料の重要性をどう周知するか」「観光資源に変えられるか」といった内容をスライド形式で発表しました。
自分の好きなことを学べるのは本当に楽しく、夢活のおかげで「大学に進学してもっと日本史を勉強したい」と思うように。そのために歴史検定の取得を目指し、ボランティア活動やインターンにも力を入れ、総合型選抜で大学に合格したいと考えています。
中学時代は登校することにプレッシャーを感じていましたが、ID学園高校でプレッシャーから解放されました。相談しやすい先生と出会い、気の合う友達ができ、今は「毎日通いたい」と思っています。
通信制高校はネガティブに見られがちですし、私自身も「他に選択肢がないから」という消極的な理由で入学しました。でも、ID学園高校の安心できる環境で自分らしく過ごすうちに「通信制高校に入学して良かった」と思えるようになりました。
通信制高校への入学を迷っている人がいれば、こう言ってあげたいです。「自分に合っている学校なら、新しい興味や目標がきっと見つかるよ」と。
取材日:2025年12月
本記事内で話されていることは、個人の体験や感じ方によるものです。現在の学校のカリキュラムや学習の進め方とは異なる場合があります。
メディア紹介
オフィシャルサイト
10代の若者の学びへの価値観や彼らが抱える悩みへの認識には世間との大きなギャップがあります。この問題を解決に導くため、みんなでもっと自由に語りあえるようになれば今よりもちょっとだけ良い世の中になる気がする、そんな思いでさまざまな立場からのリアルな声を届けていきます。
プレマシードについてGo通信制高校

多様な角度から通信制高校やサポート校、技能連携校、高等専修学校を紹介するポータルサイトです。偏差値や知名度など単なるスペックの比較ではなく、10代の悩みややりたいことは個性としてとらえ、それを解決する学校の個性とのマッチングを目指します。