入学直後に仲間外れ。夢見た高校生活が崩れ、起立性調節障害を発症
私はもともとみんなで楽しく話すのが好きでした。中学生になると気付けば「いじられキャラ」のポジションに。クラスの雰囲気を壊したくなくて受け入れていましたが、内心は嫌で、「環境を変えたい」という思いから都内にある中高一貫の女子校に進学しました。
「東京で高校生活をエンジョイしよう!」とワクワクしていましたが、4月の校外学習で想定外の出来事が起こります。
土地勘がないのでターミナル駅で待ち合わせ、みんなで一緒に現地に行こうと前日にクラスメイトと計画していました。ところが、いつまで待っても誰も来ません。タイムリミットとなり仕方なく一人で現地に行くと、一緒に行こうと話していたメンバーはすでに全員到着していたのです。
「仲間外れにされたのか」と思いましたが、まだ高校に入学して2週間。お互いのことをほとんど知らない状態で、なぜ仲間外れにされたのか分かりませんでした。
入学直後に起きたこの一件に大きなショックを受け、楽しみにしていた高校生活が一瞬でガラガラと音を立てて崩れ去ってしまいました。
そして、精神的なショックから体調に異変が起きます。朝に起きられなくなり、片頭痛も発症。病院に行くと起立性調節障害だと診断されました。当時は血圧が50~80に下がり、朝食を無理やり食べて血圧を上げる薬を飲み、体を動かしていました。ただ、片頭痛を抑えるには血圧を下げなければならず、最終的に片頭痛の薬の服用は止めました。しかし、この頃は毎日体調が悪く本当にキツかったです。
転校するなら早い方が良い。そう考えて親を説得
起立性調節障害によって不登校になり、少し体調が回復してからは午後の5~6限だけ顔を出すようになりました。先生からは、病院の診断書があるので「期末テストを受けたら進級できる」と言ってもらえたのですが、体調的に期末テストをやり切れる自信はなく、そうなると進級できない。それならいっそのこと全日制高校の生活には見切りをつけて、通信制高校に転入した方が良いのではないかと考えました。
親に通信制高校への転入希望を伝えると、最初は大反対されました。5月頃には話したので、「体調が優れないとはいえ、小学生の頃から学習塾に通い続けて入学した高校を1カ月で諦めるのか」と思ったでしょう。また、通信制高校には自由度の高いイメージがあるので「体調が良くなったら遊ぶだけじゃないのか」とも思ったようです。
それでも何度か説得を試みて了承してもらい、親が勧めてくれた3校の中からID学園高等学校(以下、ID学園高校)に転入しました。
ID学園高校を選んだのは、オープンキャンパスで在校生と話し、その環境に惹かれたからです。水道橋キャンパスはフロア数が多く、もし全日制高校と同じような人間関係のトラブルがあっても「ここなら逃げ場所がある」と思えました。学校行事が多く、地下には談話スペースもあり、みんなで楽しく話したい私には魅力的でした。
週5日通学するのは難しく感じたので週3日コースを選び、10月に転入。実際にID学園高校で過ごしてみると、学年の区別がなく、生徒も先生も近い距離感で過ごすことができ、誰とでも友達になれる環境でした。「何年生?」「インスタ交換しよー」と気軽に話しかけ、1年から3年まで満遍なく友達ができる。私にとってはとても居心地の良い学校でした。
卒業後の進路にも見通しが立ち、興味があったボランティアにも挑戦
スポーツ大会やハロウィンパーティーなど、ID学園高校では学校行事も思いっきり楽しめました。でも、意外だったのは「進学サポート」です。
転入を決めた時、「通信制高校から大学に行けるのだろうか」と不安でしたが、私はまだ2年生にもかかわらず先生たちはとても親身にサポートしてくれます。私が志望する大学や学部学科に合わせて、「2年生のうちに英検2級を取って、3年生になったら小論文の練習をしよう」と具体的なアドバイスをくれます。さらに、3年生の先輩たちまで相談に乗ってくれます。
「高校生活を楽しもう」と思っていた矢先によく分からないトラブルがあり、体調を崩して起立性調節障害と診断された時は目の前が真っ暗になりました。でも、ID学園高校に入って高校生活を改めて満喫でき、卒業後の進路に見通しが立った。
これは本当に嬉しく、気持ちに余裕ができたことでボランティア活動など自分のやりたいことにも時間を割けるようになりました。
通信制高校についてネットで調べるとネガティブな意見ばかり出てくると思います。私もそうした意見を目にして、「通信制高校には行かない方が良いのかな」と考えてしまいました。
だけど、通信制高校に転入して他の生徒や先生とたくさん話し、実際に経験したからこそ分かります。通信制高校に通うことは、決して「逃げ」ではありません。大学受験では全日制高校の生徒とも同じ土俵で競いますし、あくまで選択肢の一つです。
通信制高校で自分らしく過ごせるなら「通信制高校が合っていた」ということです。自分らしく過ごせる学校を探し、それが通信制高校なら自信をもって入学してください。
取材日:2025年10月
本記事内で話されていることは、個人の体験や感じ方によるものです。現在の学校のカリキュラムや学習の進め方とは異なる場合があります。
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