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コロナ禍を経て、不登校の理由が「いじめ」から「ストレス」に変化。コロナ禍の学齢別不登校経験とその理由に関する調査

コロナ禍を経て、不登校の理由が「いじめ」から「ストレス」に変化。コロナ禍の学齢別不登校経験とその理由に関する調査

プレマシードは、2025年4月8日(火)~17日(木)に「コロナ禍の学齢別不登校経験とその理由に関する調査」を実施しました。
本調査はコロナ禍に「小・中・高校生だった方」と「大学生以上だった方」の計600名を対象に行い、「小・中・高校生」と「大学生以上」に分けて統計を取ることで「コロナ禍によって、それぞれの学齢で不登校の理由がどのように変容したのか」を調査しました。(※1)

Q1今までに「学校に行きたくない」と思った理由があればお答えください。※軽度なものを除いてお答えください。(複数回答/n=600)
「学校に行きたくない」と思った理由
「学校に行きたくない」と思った理由

詳細

  • ■全体+10pt以上
  • ■全体+5pt以上
  • ■全体-10pt以下
  • ■全体-5pt以下
n= いじめを除く友人関係 いじめ 不安・気分の落ち込み ストレスによる体調や
メンタルの不調
授業がつまらない/
興味を持てない
教職員との関係 話の合う友達がいない 学校行事や活動がつまらない/
興味を持てない
勉強の不振 新しく学校に入ったり、
別の学校に移ったりした後の
環境の変化
長期間の休み明けや、体調不良で数日
休んでしまった後に
行きづらくなった
髪型や服装などの学校の決まり
(校則)
昼夜逆転など生活リズムの乱れ 親子関係 家庭生活の変化 オンラインゲームや
ネットへの依存
ジェンダーや
アイデンティティに関する悩み
あそび・非行 SNS・ネット上でのトラブル 学校で携帯が使えない その他 学校に行きたくないと
思ったことはない
全体 600 26.8 23.7 22.5 21.0 20.8 15.8 15.5 14.8 14.2 11.5 10.5 8.3 6.8 5.5 4.8 3.3 3.3 3.2 3.2 3.2 1.0 28.0
不登校の経験 不登校経験あり 141 43.3 38.3 39.7 44.0 27.0 31.2 25.5 24.8 28.4 29.8 19.9 19.1 15.6 11.3 13.5 9.9 9.2 9.2 7.1 7.1 0.7 3.5
不登校経験なし 459 21.8 19.2 17.2 13.9 19.0 11.1 12.4 11.8 9.8 5.9 7.6 5.0 4.1 3.7 2.2 1.3 1.5 1.3 2.0 2.0 1.1 35.5
コロナ禍の学齢
不登校経験
小・中・高校生/不登校経験あり 80 43.8 31.3 40.0 55.0 23.8 32.5 20.0 22.5 31.3 31.3 26.3 18.8 22.5 11.3 12.5 7.5 8.8 8.8 6.3 7.5 – 1.3
小・中・高校生/不登校経験なし 220 18.6 13.2 18.6 15.0 19.5 12.3 11.4 10.9 12.7 5.5 6.8 3.6 3.6 2.7 1.8 1.4 1.4 1.8 3.2 3.2 0.9 37.7
大学生以上/不登校経験あり 61 42.6 47.5 39.3 29.5 31.1 29.5 32.8 27.9 24.6 27.9 11.5 19.7 6.6 11.5 14.8 13.1 9.8 9.8 8.2 6.6 1.6 6.6
大学生以上/不登校経験なし 239 24.7 24.7 15.9 13.0 18.4 10.0 13.4 12.6 7.1 6.3 8.4 6.3 4.6 4.6 2.5 1.3 1.7 0.8 0.8 0.8 1.3 33.5

学校に行きたくない理由として、不登校経験ありの方は「ストレスによる体調やメンタルの不調」「いじめを除く友人関係」「不安・気分の落ち込み」の割合が高い結果となりました。コロナ禍の学齢不登校経験別で見た場合も、小・中・高校生/不登校経験ありは特に「ストレスによる体調やメンタルの不調」が高く、その割合は55.0%に達しています。
一方、大学生以上/不登校経験ありは「いじめ」「いじめを除く友人関係」「不安・気分の落ち込み」の順になっており、小・中・高校生との違いが見て取れます。

この設問で明らかになったのは、コロナ禍を経て不登校の理由が変わったということです。大学生以上は「いじめ」という周囲から分かりやすい理由で不登校になっていました。しかし、小・中・高校生は「ストレスによる体調やメンタルの不調」が最も高く、親、友人、先生といった身近な人たちもなかなか気付けないものへ変容しています。
子どもたちがストレスを抱えるようになったのは、コロナ禍で生活スタイルやコミュニケーションの在り方が大きく変わったことも一因であるはずです。そして、子どもたちが抱えるストレスに気付けないことが不登校増加の原因になっているのかもしれません。

Q2学校に行きたくないと思った経験があると回答した方にお聞きします。その時期をお答えください。 ※複数ある、もしくは期間がまたがる場合は、最も学校へ行きたくないと思った時期についてお答えください。(単数回答/n=432)
学校に行きたくないと思った経験があると回答した方にお聞きします。その時期をお答えください
学校に行きたくないと思った経験があると回答した方にお聞きします。その時期をお答えください

学校に行きたくないと思った時期について最も高いのは、「中学2年生時」で19.9%でした。次いで「中学1年生時」が13.2%、「高校2年生時」が11.6%、「高校1年生時」が10.9%と続いています。

Q3登校スタイルや授業の受け方について、どのような経験がありますか。(単数回答/n=600)
登校スタイルや授業の受け方について、どのような経験がありますか。
登校スタイルや授業の受け方について、どのような経験がありますか。

詳細

  • ■全体+10pt以上
  • ■全体+5pt以上
  • ■全体-10pt以下
  • ■全体-5pt以下
n= 病気以外の理由で、1年間に30日以上
学校を休んだことがある
病気以外の理由で、1週間以上連続して
学校を休んだことがある
学校には行くけれど、教室には入らず、
保健室など別室で過ごしていたことがある
学校には行くけれど、教室で授業を受けないことが多い
(ただし、教室で授業を受けることもある)
教室で授業には参加するが、ほとんどの授業で
内容とは関係のないことをして過ごした
教室で授業には参加するが、内心
「学校に行きたくない」「つらい」「嫌だ」と感じていた
全体 600 23.5 23.2 21.2 16.0 17.7 50.0
不登校の経験 不登校経験あり 141 100.0 82.3 64.5 55.3 42.6 83.0
不登校経験なし 459 – 5.0 7.8 3.9 10.0 39.9
コロナ禍の学齢
不登校経験
小・中・高校生/不登校経験あり 80 100.0 81.3 68.8 55.0 42.5 83.8
小・中・高校生/不登校経験なし 220 – 5.5 10.9 4.1 11.4 36.4
大学生以上/不登校経験あり 61 100.0 83.6 59.0 55.7 42.6 82.0
大学生以上/不登校経験なし 239 – 4.6 5.0 3.8 8.8 43.1

不登校の定義「病気以外の理由で、1年間に30日以上学校を休んだことがある」は23.5%、「病気以外の理由で、1週間以上連続して学校を休んだことがある」が23.2%でした。 そして、「教室で授業には参加するが、内心『学校に行きたくない』『つらい』『嫌だ』と感じていた」は不登校経験の有無に関わらず50.0%以上いる結果となりました。

学校に行きたくなかった時期として回答が多かった中学2年と高校2年は進路を考える時期であり、中学1年と高校1年は新しい環境に変わった時期です。この回答結果からは、進路や新しい環境への不安が「学校に行きたくない」という感情につながっていることが見て取れます。
また、登校スタイルや授業の受け方に関する経験では「教室で授業には参加するが、内心『学校に行きたくない』『つらい』『嫌だ』と感じていた」が突出する結果となりました。特筆すべきは不登校経験がない方も約40%が同様に感じていたということです。約40%もの方が何かしらのきっかけで不登校になる可能性があり、いまや誰もが不登校になり得る時代だといえるでしょう。

Q4「学校に行きたくないと思った経験がある」と回答した方にお聞きします。その際、相談した相手としてあてはまるのは誰か、お答えください。(複数回答/n=432)
「学校に行きたくないと思った経験がある」と回答した方にお聞きします。その際、相談した相手としてあてはまるのは誰か、お答えください
「学校に行きたくないと思った経験がある」と回答した方にお聞きします。その際、相談した相手としてあてはまるのは誰か、お答えください

詳細

  • ■全体+10pt以上
  • ■全体+5pt以上
  • ■全体-10pt以下
  • ■全体-5pt以下
n= 母親 父親 担任以外の先生 担任の先生 スクールカウンセラー 兄弟姉妹 学校の同級生 学校以外の友人 祖父母 その他 相談相手はいなかった
全体 432 43.8 15.3 12.3 11.8 11.6 7.6 7.6 6.3 4.2 1.6 39.4
不登校の経験 不登校経験あり 136 59.6 26.5 24.3 22.1 27.2 14.0 11.0 13.2 11.0 1.5 19.1
不登校経験なし 296 36.5 10.1 6.8 7.1 4.4 4.7 6.1 3.0 1.0 1.7 48.6
コロナ禍の学齢
不登校経験
小・中・高校生/不登校経験あり 79 55.7 26.6 27.8 24.1 26.6 15.2 8.9 16.5 15.2 1.3 16.5
小・中・高校生/不登校経験なし 137 44.5 14.6 8.8 10.2 7.3 5.8 7.3 0.7 0.7 2.2 36.5
大学生以上/不登校経験あり 57 64.9 26.3 19.3 19.3 28.1 12.3 14.0 8.8 5.3 1.8 22.8
大学生以上/不登校経験なし 159 29.6 6.3 5.0 4.4 1.9 3.8 5.0 5.0 1.3 1.3 59.1

コロナ禍の学齢不登校経験別でみると、大学生以上/不登校経験ありは「母親」が64.9%と圧倒的に高く、次いで「スクールカウンセラー」が28.1%、「父親」が26.3%と続いています。一方、小・中・高校生/不登校経験ありはその3者以外の割合も高く、相談相手が分散している傾向がうかがえます。

Q5「病気以外の理由で、1年間に30日以上学校を休んだことがある」と回答した方にお聞きします。その理由としてあてはまるものをQ1の「学校に行きたくない理由」の中からお答えください。(単数回答/n=136)
「病気以外の理由で、1年間に30日以上学校を休んだことがある」と回答した方にお聞きします。その理由としてあてはまるものをQ1.の「学校に行きたくない理由」の中からお答えください
「病気以外の理由で、1年間に30日以上学校を休んだことがある」と回答した方にお聞きします。その理由としてあてはまるものをQ1.の「学校に行きたくない理由」の中からお答えください

詳細

  • ■全体+10pt以上
  • ■全体+5pt以上
  • ■全体-10pt以下
  • ■全体-5pt以下
n= ストレスによる
体調やメンタルの不調
不安・気分の落ち込み いじめ いじめを除く友人関係 教職員との関係 新しく学校に入ったり、
別の学校に移ったりした後の
環境の変化
授業がつまらない/
興味を持てない
勉強の不振 話の合う友達がいない 学校行事や活動がつまらない/
興味を持てない
長期間の休み明けや、体調不良で
数日休んでしまった後に
行きづらくなった
髪型や服装などの
学校の決まり(校則)
昼夜逆転など
生活リズムの乱れ
親子関係 家庭生活の変化 ジェンダーや
アイデンティティに関する悩み
あそび・非行 学校で携帯が使えない オンラインゲームや
ネットへの依存
SNS・ネット上での
トラブル
その他 この中に
あてはまる理由はない
全体 136 38.2 30.9 29.4 27.2 17.6 16.9 16.2 15.4 14.7 13.2 12.5 11.0 8.8 8.1 6.6 5.9 4.4 4.4 3.7 2.9 0.7 4.4
コロナ禍の学齢
不登校経験
小・中・高校生/不登校経験あり 79 50.6 35.4 20.3 27.8 17.7 17.7 15.2 17.7 11.4 12.7 17.7 10.1 11.4 8.9 8.9 6.3 5.1 5.1 5.1 3.8 ‐ 3.8
大学生以上/不登校経験あり 57 21.1 24.6 42.1 26.3 17.5 15.8 17.5 12.3 19.3 14.0 5.3 12.3 5.3 7.0 3.5 5.3 3.5 3.5 1.8 1.8 1.8 5.3

Q1.「学校に行きたくない理由」の回答と同じく、不登校と定義される「1年間に30日以上学校を休んだ理由」も、小・中・高校生/不登校経験ありは「ストレスによる体調やメンタルの不調」、大学生以上/不登校経験ありは「いじめ」が最も高くなりました。

Q6「病気以外の理由で1年間に30日以上学校を休んだことがある」と回答した方にお聞きします。その時の過ごし方であてはまるものをお答えください。(複数回答/n=141)
通信制高校で行われている取り組みについて、あなたはどの程度知っていますか
通信制高校で行われている取り組みについて、あなたはどの程度知っていますか

詳細

  • ■全体+10pt以上
  • ■全体+5pt以上
  • ■全体-10pt以下
  • ■全体-5pt以下
n= 学校の授業に沿った
学習を進める
自分に必要な勉強の
学習を進める
自宅で勉強する 塾や図書館などの
施設で勉強する
進路について考える 将来のことについて
考える
カウンセリングを
受ける
教育支援センターや
フリースクールに通う
友達や先生と
連絡を取る
インターネット・
ゲーム・動画視聴など
テレビ視聴 SNS 家の手伝い 一人で外出 友達や家族と外出 自宅でゆっくり休む
全体 141 65.2 61.7 61.0 43.3 62.4 60.3 57.4 35.5 62.4 71.6 83.7 58.2 70.9 53.9 61.7 91.5
コロナ禍の学齢
不登校経験
小・中・高校生/不登校経験あり 80 71.3 66.3 62.5 46.3 70.0 66.3 63.8 42.5 68.8 82.5 81.3 75.0 71.3 55.0 60.0 90.0
大学生以上/不登校経験あり 61 57.4 55.7 59.0 39.3 52.5 52.5 49.2 26.2 54.1 57.4 86.9 36.1 70.5 52.5 63.9 93.4

※数値は、していた計(良くしていた+時々していた)

「自宅でゆっくり休む」が最も高く91.5%となりました。次いで「テレビ視聴」が83.7%、「インターネット・ゲーム・動画視聴など」が71.6%と続いています。
コロナ禍の学齢不登校経験別で見ると、小・中・高校生/不登校経験ありは「SNS」が75.0%と全体の割合を大きく上回りました。また、「学校の授業に沿った学習を進める」「自分に必要な勉強の学習を進める」「将来のことについて考える」「カウンセリングを受ける」といった前向きな行動の割合も総じて高くなっています。

学校に行きたくない時の相談相手は年齢や性別を問わず「母親」がトップでした。ただ、不登校経験がある小・中・高校生は母親以外にも父親、先生、友人、祖父母など多くの身近な人に相談しており、不登校への理解が高まっているため相談しやすい環境がつくられていると言えそうです。
不登校中の過ごし方でも小・中・高校生は勉強を進めたり、将来について考えたり、今後に向けた行動を取っています。不登校になると気分の浮き沈みは当然あるでしょうが、自分の状態を受け入れて前向きに行動するのは良い傾向ではないでしょうか。

Q7「病気以外の理由で1年間に30日以上学校を休んだことがある」と回答した方にお聞きします。不登校だったことに引け目を感じることはありますか。(単数回答/n=141)
「病気以外の理由で1年間に30日以上学校を休んだことがある」と回答した方にお聞きします。不登校だったことに引け目を感じることはありますか
「病気以外の理由で1年間に30日以上学校を休んだことがある」と回答した方にお聞きします。不登校だったことに引け目を感じることはありますか

詳細

  • ■全体+10pt以上
  • ■全体+5pt以上
  • ■全体-10pt以下
  • ■全体-5pt以下
n= 引け目を感じる
ことがある
引け目を感じる
ことはない
全体 141 76.6 23.4
不登校の経験 不登校経験あり 141 76.6 23.4
コロナ禍の学齢
不登校経験
小・中・高校生/不登校経験あり 80 82.5 17.5
大学生以上/不登校経験あり 61 68.9 31.1

「引け目を感じることがある」という回答率は76.6%でした。コロナ禍の学齢不登校経験別では小・中・高校生の割合が高かったです。

Q8不登校になった場合、その後復学(休んでいた学校へ復帰)するべきだと思いますか。(単数回答/n=600)
不登校になった場合、その後復学(休んでいた学校へ復帰)するべきだと思いますか
不登校になった場合、その後復学(休んでいた学校へ復帰)するべきだと思いますか

詳細

  • ■全体+10pt以上
  • ■全体+5pt以上
  • ■全体-10pt以下
  • ■全体-5pt以下
n= 復学するべきだと思う どちらともいえない 復学するべきではないと思う わからない
全体 600 13.3 48.7 12.7 25.3
不登校の経験 不登校経験あり 141 18.4 52.5 16.3 12.8
不登校経験なし 459 11.8 47.5 11.5 29.2
コロナ禍の学齢_不登校経験 小・中・高校生/不登校経験あり 80 22.5 47.5 17.5 12.5
小・中・高校生/不登校経験なし 220 12.3 45.5 12.3 30.0
大学生以上/不登校経験あり 61 13.1 59.0 14.8 13.1
大学生以上/不登校経験なし 239 11.3 49.4 10.9 28.5

不登校になった後の復学について最も高いのは「どちらともいえない」で48.7%でした。次いで「わからない」が25.3%、「復学するべきだと思う」が13.3%、「復学するべきではないと思う」が12.7%と続いています。コロナ禍の学齢不登校経験別では、小・中・高校生/不登校経験ありの「復学するべきだと思う」という回答率が22.5%もあり、全体に比べてかなり高い結果となりました。

Q9Q8の回答をした理由を教えてください。

「復学するべきだと思う」と回答した方の主なコメント

  • 当事者のせいで休んだわけではないので、復学するのが当たり前の権利だと思う。(39歳/男性)
  • 原因がいじめなどでなければ周りの人はあまり気にしていないから。(19歳/女性)

「どちらともいえない」と回答した方の主なコメント

  • 個人の人生だから正解はない。(34歳/男性)
  • 学校に行くことが100%プラスになるとは言い切れないから。でも、私自身の中には学校は意味もなく休んではいけないという固定観念があり、「行かなくてもいいよ」と軽率には言えない面もある(38歳/女性)

「復学するべきではないと思う」と回答した方の主なコメント

  • 無理に行く必要は無いと思う。1度心が壊れてしまったらなかなか治らないから。(16歳/女性)
  • 自分らしい生き方をじっくり考える時間だと思うから。(39歳/女性)

「わからない」と回答した方の主なコメント

  • 必ずしも学校という場所で学ぶべきなのかがわからないから。(37歳/女性)
  • トラウマの場所に帰る必要もないと思うが、学力が必要なのは否めないから。(21歳/女性)

Q9ではアンケートに寄せられた回答を抜粋して紹介しています。復学については「するべき」と「するべきではない」がともに12~13%台で、「どちらともいえない」「わからない」が大半を占める結果となりました。これは「個々の事情を考慮して決めるべきだ」と多くの人が考えているからでしょう。アンケートの回答にもあるように「学校に行くことが100%正解ではない」という気持ちも見て取れます。
また、「復学するべき」と答えた方からも「不登校は当事者のせいではない」と不登校への理解があることがうかがいい知れます。

アンケートに寄せられた回答をまとめると、かつては当たり前とされた「全日制高校を卒業して大学に進学して就職する」というルートから外れても、自分次第でいくらでも人生はやり直せるという意識が社会に浸透してきたように思われます。
実際、ブレマシードのインターンにも中学で不登校になり、高校時代を充電期間と捉えて通信制高校に学びの場を求め、通信制高校で自分のやりたいことを見つけて将来の可能性を広げている生徒がいます。

Q10学校へ通えなくなった場合、復学(休んでいた学校へ復帰)ではなく、通信制高校やフリースクールへ通うなどの環境を変えることについて、あなたはどう思いますか。(単数回答/n=600)
学校へ通えなくなった場合、復学(休んでいた学校へ復帰)ではなく、通信制高校やフリースクールへ通うなどの環境を変えることについて、あなたはどう思いますか
学校へ通えなくなった場合、復学(休んでいた学校へ復帰)ではなく、通信制高校やフリースクールへ通うなどの環境を変えることについて、あなたはどう思いますか

詳細

  • ■全体+10pt以上
  • ■全体+5pt以上
  • ■全体-10pt以下
  • ■全体-5pt以下
n= とても良いと思う 良いと思う どちらともいえない あまり良くないと思う 良くないと思う
全体 600 22.0 46.0 26.2 2.8 3.0
不登校の経験 不登校経験あり 141 29.8 46.8 20.6 2.8 –
不登校経験なし 459 19.6 45.8 27.9 2.8 3.9
コロナ禍の学齢
不登校経験
小・中・高校生/不登校経験あり 80 36.3 43.8 17.5 2.5 –
小・中・高校生/不登校経験なし 220 20.5 43.6 26.4 4.1 5.5
大学生以上/不登校経験あり 61 21.3 50.8 24.6 3.3 –
大学生以上/不登校経験なし 239 18.8 47.7 29.3 1.7 2.5

不登校になった後、復学を目指すのではなく環境を変えることについては「とても良いと思う」が22.0%、「良いと思う」が46.0%となり、合計すると68.0%でした。コロナ禍の学齢不登校経験別でみると、小・中・高校生/不登校経験ありは「良いと思う計(とても良いと思う+良いと思う)」の割合が80.0%にのぼり、環境を変えることを好意的に捉えていることが分かります。

Q11Q10の回答をした理由を教えてください。

「とても良いと思う」と回答した方の主なコメント

  • 新しい環境で別のことに取り組めたり、夢ができることもあるので、環境を変えるのはすごく良いことだと思う。早くから自分に合った環境に移ることは大事だと今は身に染みて思う。(37歳/女性)
  • 複数の選択肢があるのは良いことだと思う。(38歳女性)

「良いと思う」と回答した方の主なコメント

  • 引きこもっているよりは良いと思うから。(39歳/女性)
  • 自分自身を見つめ直す時間は必要だと思うから。(36歳/女性)

「どちらともいえない」と回答した方の主なコメント

  • 自分は通信制高校に転校したが、やっぱり皆と一緒に卒業したかったという後悔がずっと残っているから。(19歳/女性)
  • 通信制高校やフリースクールに行って勉学がおろそかかになったり、就職に影響があったりと悪い面もあるが、心が楽になって新たな人間関係を築けるという良い面もある。どちらを重視するかだと思う。(16歳/女性)

「あまり良くないと思う」と回答した方の主なコメント

  • 教育の質があまり良くないと思う。(19歳/女性)

「良くないと思う」と回答した方の主なコメント

  • 嫌なことから逃げると後々ロクな大人にならないから。(34歳/女性)

不登校になった後に通信制高校へ転入するなど、環境を変えることについては68.0%もの方が賛成しています。学校に通えなくなったとしても大切なのは学び続けることであり、そのために環境を変えるならそれはポジティブなことだと認識されていることがQ11の回答からも分かります。
一方、「良くないと思う」と回答した理由では通信制高校の教育の質が挙げられました。確かに、通信制高校は全日制高校と同じように5教科の授業が多い訳ではありません。しかし、小学校や中学校に通学できなかったことを考慮して学び直しができたり、将来につながる学びに力を入れていたり、「生徒の将来を見据えた教育」を実践しています。
通信制高校に通ったことがある方からは「以前の学校の同級生と一緒に卒業したかった」という意見も寄せられましたが、近年の通信制高校は先生が友達づくりをサポートしたり、文化祭などの学校行事を盛り上げたり、青春できる環境も整ってきました。教育や青春の面からも今の通信制高校を知ってほしいと思います。

Q12復学(休んでいた学校へ復帰)をせずに、通信制高校やフリースクールなどで学ぶことは不登校の解決になっていると思いますか。(単数回答/n=600)
復学(休んでいた学校へ復帰)をせずに、通信制高校やフリースクールなどで学ぶことは不登校の解決になっていると思いますか
復学(休んでいた学校へ復帰)をせずに、通信制高校やフリースクールなどで学ぶことは不登校の解決になっていると思いますか

詳細

  • ■全体+10pt以上
  • ■全体+5pt以上
  • ■全体-10pt以下
  • ■全体-5pt以下
n= なっている なっていない
全体 600 70.7 29.3
不登校の経験 不登校経験あり 141 83.0 17.0
不登校経験なし 459 66.9 33.1
コロナ禍の学齢
不登校経験
小・中・高校生/不登校経験あり 80 86.3 13.7
小・中・高校生/不登校経験なし 220 67.3 32.7
大学生以上/不登校経験あり 61 78.7 21.3
大学生以上/不登校経験なし 239 66.5 33.5

不登校の解決に「なっている」と思う割合は70.7%でした。コロナ禍の学齢不登校経験別でみると、小・中・高校生/不登校経験ありは「なっている」が86.3%もあり、若年層は通信制高校やフリースクールが不登校の受け皿になっていると感じているようです。

Q6では小・中・高校生が不登校になっても前向きに行動していることが分かりましたが、Q7では不登校に対して引け目を感じていることも明らかになりました。みんなと同じように学校に通えなくなったことに対して引け目を感じるのは、ある意味当然であり、だからこそ「復学を目指すべき」という回答が増えたのだと思います。
ただ、復学が難しい場合も多く、不登校が長期化すると復学しても単位の都合で進級できないこともあります。環境を変えることは不登校や進級できない状況を脱するとともに、将来に向けた行動でもあるのです。

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掲載日:2025年05月

※1)調査結果は小数点第二位を切り捨てた数値で表示しています。

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