プレマシードは、メディア事業と並行して「通信制高校のありのままを発信し、世間の理解を促進する」という活動を行っています。その取り組みの一つとして、通信制高校の生徒・卒業生をインターンとして迎えるプロジェクトを2024年夏にスタートしました。
今回は、このインターン企画を中心となって進めた広報・PR・マーケティング担当の藤原が、その始まりを振り返ります。
▼インターンの詳細は、下記記事でもご覧いただけます
当事者の声から見えたこと
私は通信制高校に通っていたわけでも、教育に関わる仕事をしていたわけでもありません。だからこそ、まずは当事者の気持ちを知ることから始めました。
生徒や学校が投稿している動画を数多く視聴し、さまざまな声に触れる中で、意外にもネガティブな意見は少ないことに気づきました。一方で、
「通信制高校の悪いイメージを変えてほしい」
「進路選択のときに、全日制か通信制かをもっと自然に選べるようになればいいのに」
といった声は多く、共感する反応も多く寄せられていました。
この声を知ることで、ネガティブなイメージがあるせいで通信制高校を選べない生徒がいるという現実が、私の中でもより具体的に感じられるようになりました。
インターン企画のスタート
通信制高校のリアルを伝え、イメージを変えていくためには、当事者の声をもっと発信していく必要がある。そう考え、通信制高校の生徒自身に、学校生活について発信してもらう企画を立ち上げました。
この企画を実現するため、通信制高校7校にアポイントを取り、打ち合わせの機会をいただきました。直接学校を広告するわけではないため、どんな反応があるのか正直不安でしたが、すべての学校が前向きに受け止めてくれたことに驚きました。
インターン募集に協力していただいた日本航空高等学校では、ホームルームの終わりに告知の機会をいただきました。説明を終えた後、職員室で生徒を待つ時間は、不安と期待が入り混じるものでした。
そんな中、職員室の扉が開き、一人の生徒が興味を持って話を聞きに来てくれました。彼は、「通信制高校のイメージを変えたい」という思いを持ち、参加を決意してくれました。
緊張しながらも勇気を出して来てくれた姿を見て、親身に取り組もうという気持ちが強くなりました。


インターンを通じて見えた10代のリアル
インターンの活動では、まず生徒たちにインタビューを行いました。
・これまでの悩みや葛藤
・通信制高校に入学してからの変化
・普段の学校生活について
これらの話を聞いて感じたのは、みんなが自分の意志で学校を選んでいるということです。だからこそ、同じ学校・同じコースに通っていても、一人ひとり異なるストーリーがありました。
インタビューの中では、こんな言葉が出てきました。
「通信制高校にネガティブなイメージを持っているというより、そもそも“何のイメージも持っていない”人が多い」
「登校は義務ではなく、権利なんだ」
こちらがハッとさせられる言葉に、普段から通信制高校について深く考えているのだと感じました。
こうした生徒のリアルな声は、通信制高校に対する認識を変えるきっかけになるのではないかと思います。今後も、より多くの人に伝わる形で情報発信を続けていきたいです。

掲載日:2025年02月
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10代の若者の学びへの価値観や彼らが抱える悩みへの認識には世間との大きなギャップがあります。この問題を解決に導くため、みんなでもっと自由に語りあえるようになれば今よりもちょっとだけ良い世の中になる気がする、そんな思いでさまざまな立場からのリアルな声を届けていきます。
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