通信制高校のイメージは、私が関わり始めた20年前と比べると少しずつ良くなってきました。それでも、いまだにネガティブな印象を持たれることが多いのが現状です。
実際に「通信制高校」と検索すると、「やめとけ」「人生終わり」といった関連ワードが表示されることがあります。まるで通信制高校に通うと人生が終わってしまうかのような印象を与えかねません。
確かに、中学校や全日制高校で不登校を経験した生徒が多く通っています。しかし、通信制高校に進学したからといって人生が終わるわけではありません。
実際に学校を訪れると、生徒たちは笑顔で過ごし、それぞれの高校生活を楽しんでいることに気づきます。
学校で嫌なことやトラブルがあって不登校になった生徒も多いのに、なぜこれほど学校を楽しめるようになったのだろう?
その答えの一つが、通信制高校の「自分のペースで通える自由度の高い環境」と、「自分の好きなことを貫ける学びのスタイル」にあるのではないかと思いました。
そこで、通信制高校に通う生徒に「不登校になった経緯」「通信制高校での生活」「学校に通って変わったこと」などを詳しく聞くため、学校の協力を得て2人の学生をオフィスに招きました。

今回話を聞いたのは、代々木グローバル高等学院に通う太田亜弥さん、ルネサンス高等学校 を卒業した吉井丈一郎さんの2人です。(2023年8月時点)
太田さんは、中学時代、人間関係の悩みから不登校に。
海外の高校に進学する予定でしたがコロナの影響で実現せず、代々木グローバル高等学院に入学しました。そこでアメリカへの長期留学を経て、ちょうど帰国したところでした。以前よりも外向的な性格になり、現在はさまざまなことに挑戦しています。
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吉井さんは、全日制高校に進学後、原因不明の頭痛に悩まされ、不登校に。
「好きなゲームを学べるなら、また登校できるかもしれない」と考え、ルネサンス高校のeスポーツコースに編入しました。すると、環境の変化とともに頭痛が改善し、前向きに学校生活を送れるようになったそうです。
▼インタビュー記事はこちら
不登校になった理由も、通信制高校を選んだ理由も、学校に通って変わったことも、2人のストーリーはまったく違います。
それでも共通していたのは、「通信制高校に入ったからこそ、もう一度学校生活を楽しめるようになった」「新しい目標が見つかった」という点でした。
2人の話を聞いて、通信制高校の生徒たちと協力しながら、それぞれの想いをもっと発信していきたいと思うようになりました。
20年変わらなかった通信制高校のイメージを、今こそ変えていけるのではないか。
それは、社会全体の価値観を変えるほどの大きな一歩になるかもしれません。
こうして、プレマシードでは通信制高校の生徒たちをインターンとして迎えるプロジェクトをスタートしました。
これから、さまざまな企画を立ち上げ、通信制高校のリアルな声を届けていきます。ぜひ、楽しみにしていてください。

掲載日:2025年02月
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